作品

永遠に、私を閉じこめて
-内容紹介-
信じないけど愛してる。
女性作家が紡ぐ、傷つき迷う性愛。
少女の頃の封印された記憶。今また、あの男に虜にされた私は……。
どこにある? 私の愛。
11歳の時、想いを寄せる年上の少年に犯され、沙織は性愛にわだかまりを持つようになる。17年後、モデルとして成功し婚約者と帰郷をした沙織は、その男、恭司と予期せぬ形で再会、さらわれ監禁される。男の不思議な心遣い、物々しい拘束、沙織への行為は続いてゆく。二人の奇妙な生活、そして異形の愛の行き着く先は?
映画『溺愛』(2016年公開予定)原作者が綴る最新性愛小説。
体の奥底から想いは溢れて止まらない。
夕刻、暴力的にこの身を責めた炎が、まだ体内でくすぶっていた。
可哀想、私よりこの人が、可哀想--
彼に貫かれ、神経がばらばらに刻まれる中で、ずっと思っていた。なぜこの人はこうなんだろう。激痛に蝕まれているのは自分だけではなく、彼も同じだった。
(本文より)
価格: ¥659
文庫: 288ページ
出版社: 講談社
発売日:2016/7/15
長編

ドミソラ
-内容紹介-
私は絶対、このままでは、終われない。16歳のときに美しい人生を穢され、心を閉ざして生きてきた容姿端麗な女・織江。幼少の頃から織江に憧れ続け、あらかじめ歪められた人生に抗ってすべてを手に入れるために作家デビューを果たしたデブで醜い女・由羽。織江に償うために人生を捧げた、眼病を抱えて失明の危機にある編集者の男・尾崎。過去の因縁に引き寄せられた男女の運命が、「不協和音」を奏ではじめる。愛されたい、認められたい、満たされたい。狂おしい葛藤の末に滲み出す、女たちの欲望と狂気。生きることは、なぜこんなにも愚かしく美しいのか。
うかみ綾乃初の、官能小説の枠を超えた作品。
価格:¥1,728
単行本:422ページ
出版社:幻冬舎
発売日:2014/6/12
長編
電子書籍